Curriculum

カリキュラム

バレエ指導者養成講習会

バレエ指導者養成講習会

「生徒の夢を叶えたい」そして「指導者として成長したい」

日本はバレエ大国ロシアとは異なり、特殊なバレエ教育環境があります。バレエを学ぶ生徒に選抜試験はなく、身体条件や年齢、目的を問わず、あらゆる希望者に門戸が開かれています。このような環境にある日本のバレエ指導者には幅広い知識と高い指導スキルが求められていますが指導を体系的に学ぶ場は整備されていない現状があります。
日本ダンスサイエンスアカデミー(DSA)は、2018年にロシア国立舞台芸術大学およびバレエ芸術家岩田守弘氏と共に「日本バレエ指導者養成共同プロジェクト」を始動。ロシアの国立バレエ学校で活用されているエリート向け教授法を、条件の異なる日本人に活用できるよう補足強化した、日本独自のバレエ教育法を研究しています。講習会では、国際的に最前線で活躍する講師陣が集結し、日本のバレエ指導者に必要な知識とノウハウを実践型で余すところなくお伝えします。

バレエ教授法(理論・実践)

バレエ指導者を輩出するロシア国立舞台芸術大学(GITIS)バレエ教師科の教科書を使用した、段階的・年齢別のバレエ教授法を取り上げます。エリート向けに構築された教授法を日本人生徒に使用できるよう補足強化した内容も学びます。実践では、実際にレッスンプログラムを作り、受講生同士で教え合う練習を繰り返します。理論を整理しながら、講師から的確なアドバイスを得ることによって、現場のレッスンに活用できる指導スキルのレベルアップを目指します。

指導のための音楽

バレエを指導するために必要な音楽の知識を学びます。また、バレエの動きの特徴をつかみ、パフォーマンス向上を手助けする選曲の方法や、指導者が知っておくべき様々な楽曲を学びます。レッスンで使用される音楽が伴奏やBGMではなく、バレエレッスンによる音楽教育としての意味を持つことを目指します。

指導のための芸術・舞踊史

舞踊の出現からクラシックバレエ誕生、そして現代のスタイルに至った歴史の流れを芸術的な視点から紐解きます。バレエ変遷の流れを理解することで、表現力豊かな指導を目指します。

解剖学・発育発達

日本ではバレエ教室入学時に選抜試験がないため、あらゆる身体条件の生徒が指導対象となります。柔軟性に乏しい生徒やクラス内での年齢差・レベル差が見られることも少なくありません。本講義では、アカデミー年齢の生徒を安全に教えるために、身体の仕組みや発育発達について学びます。また、アン・ドゥオール(ターンアウト)について、詳しく取り上げます。